アサギからムラサキへと主役交代がなされた本作は、対魔忍シリーズで初めてアサギ以外が主役を務める作品です。
本作の成功を持って対魔忍シリーズの世界観は拡張されていき、後の様々なスピンオフ作品の展開に繋がった…
………と勝手に思っています。
…はい!そんなわけで作品紹介行きたいと思います。
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対魔忍ムラサキ~くノ一傀儡奴隷に堕つ~
『対魔忍アサギ外伝 the Nightmare』からおよそ2か月後に発売された作品です。
対魔忍シリーズの監督である笹山逸刀斎氏によると本作では『対魔忍アサギ』から『対魔忍アサギ2』までの1年の間に起こった出来事が描かれているらしいです。
笹山御大がそう仰っているのですから間違いはないでしょう。
言うなれば『対魔忍アサギ1.5』って感じですね。
新しい主人公と新しい敵キャラ、新しい描写
新キャラであり主人公の対魔忍・八津紫(ムラサキ)、1作目からサブヒロインとして登場している井河さくら、その2人の対魔忍と敵対する新キャラのイングリッド、それぞれの活躍(?)と凌辱が例の如く描写されます。
とまぁ、それは対魔忍シリーズなので特別珍しいことではありません。
ですが…
本作はこれまで以上にエグいシーンが増えています。
紫が持つ再生能力の描写のためでもあるのでしょうが、切断や出血といった中々にグロい描写があったりするので苦手な人には厳しいかもしれないですね。
©LILITH
本格的な猟奇シーン満載なグロ系エロゲーと比べれば幾分マイルドなレベルではありますが、それでも人を選ぶ作品であるのは確実です(対魔忍シリーズ自体が人を選ぶ作品なんですけどね)エロゲーは自分の性癖を踏まえて自分に合う作品を選びましょう!
ちなみに人を選ぶのはそういったシーンだけではなく、対魔忍シリーズとしては珍しい脱糞シーンもあります。
徹底したハードさが売りの対魔忍シリーズですが、意外にもウンコに関する描写は殆どないんですよね。
そう考えると本作の脱糞シーンは"忌諱すべきシーン"と言うよりは"是非とも見ておくべきレアシーン"と言えますね!まさしく一見の価値ありです!
©LILITH
シリーズ作品にちょくちょく出てくる五車学園は本作が初出
本作から出てくる"五車学園"というのはシリーズ中随一の発明だと思いました。
紫とさくらが在学する五車学園は対魔忍部隊の隊長であるアサギの跡を継ぐ若き対魔忍の育成を目的とした学園であり『対魔忍ユキカゼ』では主人公・ゆきかぜと秋山姉弟が通う学校として登場し『対魔忍RPG』においてはかなり大きく掘り下げられていて、主人公の小太郎も含めて個性的かつ魅力的な生徒たちが登場しています。(特に蛇子は至高のキャラクターです!)
この辺が冒頭で「様々なスピンオフ作品の展開に繋がった」と語った所以です。
若手の対魔忍だけでなくアサギも登場していて、活躍はあまりしないもののHシーンありです。
まぁ登場するからにはHしてもらわないと、ですよね。
残念ながらそんなにハードなプレイではないのはやはり今回は主人公ではないからでしょうか?
主人公には過酷なプレイが課せられる…対魔忍シリーズの主人公というのは大変なお仕事ですね。
もしかしてアサギさんは主人公をやらない方が幸せになれるのでは…と思ってしまいます。
©LILITH
作品の展開的には恵まれていない?
Hシーンと言えば、本作はLILITH伝家の宝刀・デジアニメ未実装です。
完全版や昨今のLILITH製エロゲーの新定番であるアニメーションバージョン(過去に発売した作品にデジアニメを追加したもの)も未発売です。
その手のアップグレード作品が出てないのは少し残念です。
LILITH的に何かしらの理由があるのでしょうか?
ですが、クリア後にミニシナリオが解放される "ミニストーリー回収システム" や前回紹介した『対魔忍アサギ外伝 the Nightmare』の後半シナリオにも実装されていたコマンド選択式調教 "ミニ奴隷娼婦システム" もあります。
完全版がなくとも
Hシーンが動かずとも
新しい試みや全体的なエロ描写に関しては結構満足のいく出来です。
登場キャラクター紹介
八津紫
アサギに代わる新たな主人公。2に登場した九郎の妹。
九郎と同じ再生能力と自身の武器である大斧を振り回すほどの怪力を持ち、その実力の高さはアサギの妹・さくらにも勝ることから五車学園内ではポストアサギと目されている。
アサギを度が過ぎるほどに敬愛しているアサギ大好きっ娘でもあるが、好きなのはアサギだけなので決してレズではない。紫は「同性愛者」ではなく「アサギ愛者」なのだ。
井河さくら
対魔忍アサギでお馴染みの二番手ヒロイン。本作でも二番手。
紫はあまりよく思っていないものの、彼女がさくらと組んだ(というより、さくらが勝手にそう言っている)「チームさくむら」は何だかんだで良いコンビであり、後の作品でも行動を共にしたりしている。
イングリッド
魔界の貴族であり、その堂々たる戦い振りから「魔界騎士」の異名を持つ。
紫ら対魔忍とは敵対する立場ながらイングリッドもまた凌辱の憂き目にあう、だがそこは対魔忍シリーズなので当たり前と言えば当たり前の展開と言える。
桐生佐馬斗
本作のもう一人の主人公とも言うべき人物であり
「魔科医」と呼ばれる凄腕の外科医でマッドサイエンティスト。
『対魔忍アサギ外伝 the Nightmare』に先行登場したときよりもマッドさが増しているが、そんな桐生が見せてくれる紫に対する歪な愛情が本作一番の見所(?)でもある。
井河アサギ
皆の憧れ『対魔忍アサギ』
主人公…ではなく本作では脇役。
主な活躍の場(というより濡れ場)はクリア後のミニシナリオで、アサギにしては珍しくソフトなHシーンを見ることができる。どっちみちアヘるけど。
まずは『対魔忍アサギ』の1・2をプレイしてから!
対魔忍シリーズを語るうえで外せない『対魔忍ムラサキ』ですが、これ以前の作品との繋がりが大きいので本作から始めると「ん?」ってなる箇所があるかもしれないので、先に『対魔忍アサギ』や『対魔忍アサギ2』とそれらに関する外伝作品のどれかしらをプレイすることをオススメします。
過去作をプレイした後に対魔忍の世界をより深く理解するために本作をプレイするのが良いでしょう。
そうすればシリーズ作品をもっともっと楽しめるようになるかもしれませんよ。
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