今回は作画・シナリオ・プレイ内容のどれをとっても好みが分かれそうな対魔忍シリーズの中にあってかなり取っ付き易い印象のスピンオフ作品についてです。
取っ付き易いどころか、葵渚氏の描くキャラクターの可愛らしさもあり、シリーズ中でも屈指の人気作品なのではないでしょうか。
ちなみに本作はライトユーザー(対魔忍シリーズ初心者)向けの作品と位置付けられているそうで、監督の笹山逸刀斎氏がTG Smartというサイトのインタビューにて
ひとえに『対魔忍シリーズ』といっても、『アサギ』シリーズと『ユキカゼ』シリーズの大きくふたつに分けることができます。『アサギ』シリーズは王道のハードテイストで徹底的な鬼畜描写を目指したBlack LiLiTHの中のBlack LiLiTH作品。それに対して『ユキカゼ』シリーズはライトユーザーでも入り易い、鬼畜過ぎるのはダメだけど対魔忍は好きという人に向けたライトな対魔忍作品と言えます。
引用元：【アサギ本絶賛発売中！】『対魔忍シリーズ』開発コアメンバー特別インタビュー！
と語っておられます。
鬼畜苦手・対魔忍好き
ってユーザーは結構珍しい気がしなくもないですがね。
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対魔忍ユキカゼ
パッケージだけでもこれまでのシリーズとは違いますね！
『対魔忍アサギ』『対魔忍ムラサキ』等、カガミ氏の絵は結構濃くて独特だったのですが、それとは打って変わって葵渚氏の絵はまさに"美少女"って感じで幼さや爽やかささえも感じさせてくれます。
キャラクターのデザインはともかく、作品の内容は爽やかでも何でもないんですけどね。
…けどそこはまぁ、対魔忍シリーズですから。
対魔忍シリーズ初の "ちっぱい" ヒロイン
キャラクターデザインに関して１つめちゃくちゃ大切なことを忘れていました。
以前の対魔忍関連の記事でも少しだけ書きましたが、本作のメインヒロイン・水城ゆきかぜ は…
おっぱいが小さいです。
はい、おっぱいが小さいです。慎ましいサイズです。
対魔忍にあるまじき小ささです。
©LILITH
しかしながら、おっぱいのサイズが単なる "ペチャパイ" や "まな板" ではないところに葵渚氏のキャラ絵の "緻密さ" と "こだわり" が感じられます。
おっぱいの小さいキャラを書こうというときに並の絵師の場合、まさに貧乳と言うべき"ぺったんこ"のキャラを描くでしょう。ですが葵渚氏は違いました。
葵渚氏が描いたのは
小振りではあるけれども僅かながら ふっくら とした２つの膨らみとそれらの頂にあるぷっくりとした乳首でした。
このおっぱいの描き方、表現は驚嘆に値します。
成長途中の女子の魅惑的な身体つきを見事に描き出していますね。
幼くも艶やかな肢体を包む対魔忍スーツの密着感も素晴らしいですし、活発さの証とも言うべき程よく焼けた褐色の肌も健康的で惹かれるものがあります。
決してナイスバディではないけれど、それがまた魅力的ですね！
"対魔忍=グラマラスな美女"というイメージを覆す。
ゆきかぜはそんなキャラクターだと言えるでしょう。
案ずるな "でっぱい" サブヒロインがちゃんといる
「おっぱいは！？おっぱいの大きいキャラクターは出てこないのですか！？」
と叫んだそこの貴方、ご安心ください。
おっぱいの小さな主人公と言う新機軸を打ち出しながらも、それ故におっぱい要素の不足に嘆くであろうユーザーがいることを見越してLILITHは先んじて手を打ってくれています。
本作でのおっぱい要素を担うキャラクター。
それこそが、主人公・達郎の実姉であり、ゆきかぜの先輩でもあるサブヒロイン・秋山凛子です。
©LILITH
「こういうのでいいんだよ」
と言いたくなるような対魔忍ボディですね！
おっぱい要素不足で発作や禁断症状が出ていた人の体調も良くなったのではないでしょうか？
この凛子先輩は一部の立ち絵で変な顔になる困り者ですが、この王道な対魔忍スタイルはやっぱり良いものです！
ところで胸元の開きは何の意味があるんですかね？
乳首の防御力に無駄に気を使っていそうなのも謎です。
って、そんなことはどうでもいいですね。
対魔忍ですから、ツッコミは野暮と言うものです。
おっぱいと言えば、この2人のヒロインに加えてもう1人ヒロイン(対魔忍シリーズ中で屈指のおっぱいの持ち主)がいるのですが…
それに関してはネタバレにならないようにここでは伏せておくので、ご自身でプレイして確かめていただけたらなぁ、と思います。
新機軸はゆきかぜのオッパイのみに非ず
ゆきかぜを新機軸の主人公と説明しましたが、これまでのシリーズと異なる点はもう一つあります。それこそが"寝取られ" です。
…そうです所謂"NTR"です。
主人公と恋仲にあるヒロインが寝取られるというのは対魔忍シリーズ初の試みです。
『対魔忍アサギ』で恭介とアサギが恋人同士でしたし、見方によっては１作目で寝取られ展開をやっていたと言えなくもないですが、シナリオが本筋に入った頃には恭介は既に朧に取り込まれた状態だったのでアサギの痴態を見たり知ったりして絶望したり興奮したりという描写は一切なかったです。
２人の関係性もあっさりと説明されるにとどまっていました。
その点、本作は主人公・達郎とメインヒロイン・ゆきかぜの関係をしっかり掘り下げています。
幼馴染・家族ぐるみの付き合い・両想い・初心で奥手でキス止まり―
寝取られに必要な要素をこれでもかと詰め込んでいます。
危険な任務に臨むゆきかぜと五車学園に残った達郎の恋模様は見るも無残に引き裂かれるわけですが…ゆきかぜが過酷な凌辱の中で達郎のことを想う姿はとても健気で何と言うか…凄く良いです。
NTRを除けば「いつもどおりの対魔忍展開」
寝取られ要素を除けばそこからはいかにも対魔忍的な展開です。
例としていくつか挙げると…
１．ちょっとアレな作戦のせいで捕まる
五車学園の校長・アサギに選ばれたゆきかぜと凛子の２人がヨミハラと呼ばれるエリアに娼婦を装って潜入(ヨミハラにいる女性は娼婦か奴隷に限られるんだとか…)するも案の定捕まります。
大雑把過ぎる作戦だったのでしょうがないですね。他にもっとなんかなかったのでしょうか？
アサギ校長の名誉のために言っておくと、彼女はこの作戦に生徒である２人を参加させるのに躊躇いがあったようで「こういった任務を得意とする女対魔忍もいるから彼女らに任せれば？」的なことを言ってはいました。
…それでも作戦が適当過ぎることには違いはないんですけどね。
©LILITH
２．とりあえず改造されてしまう
©LILITH
この何とも味のある造形のヘルメットが洗脳装置に繋がっているらしいです。
あとは怪しげな薬を注入されたりもしていますが、アサギやさくらの身体改造と比べると随分とマイルドな感じがするのは本作があくまでもライトユーザー向けだからでしょうね。
あちらは何と言っても感度３０００倍ですからね！
本作をプレイしているとアサギの凄さに改めて気づかされます。
３・酷い目に合う
本作はライトユーザー向け対魔忍です。
アサギみたいにエゲつない腹パンを食らって吐いたり、首を絞められて失禁したり、物凄いディルドを突っ込まれたりはしませんのでご安心を。
『対魔忍アサギ』の１・２・外伝や『対魔忍ムラサキ』と比べると相当優しいプレイ内容ですが、それでも若い２人の対魔忍にとってはかなりきつい凌辱であるのは確実でしょう。
「さくらと紫は若い頃もっと酷い目にあっていた」って？
いえいえ、彼女らのシリーズは上級者向けの作品なのでそりゃもう酷い目にあって当然ですよ。
©LILITH
酷い目に合うと言っても本当に娼婦として働かせられる程度です。
それと本作は竿役が人間オンリー(人によってはかなり重要)なのでHシーンの派手さに欠けますね。
これまでのシリーズ作品を未プレイでも楽しめる
『対魔忍ユキカゼ』の作中ではすでに世代交代が済んでいます。
アサギは五車学園の校長になり、さくら＆紫はそれぞれ対魔忍養成の教官になっています。
なので彼女らが出張ってくることは殆どなく、シナリオはゆきかぜ・凛子(たまに達郎)を中心に進みます。
これまでの作品をプレイ済みであれば色々と面白い発見がありますが、未プレイであっても十分に楽しむことが出来る一作ですので初心者の方もご安心ください。
アニメーション追加バージョンもあるぞ
『対魔忍ユキカゼ』にはHシーンにアニメーションを追加した演出強化版『対魔忍ユキカゼ ANIMATION』があります。
『対魔忍アサギ』『対魔忍アサギ２』の完全版とは異なり新規シナリオの追加等はありませんがHシーンのすべてにアニメーションが組み込まれているというゴージャス仕様なのでこれから購入する人は『対魔忍ユキカゼ ANIMATION』を選んだ方が良いでしょう！
登場キャラクター紹介
皆さんお待ちかね(?)のキャラクター紹介のコーナーです！張り切っていってみましょう！
秋山達郎
本作の主人公。
この時点でのメインキャラクターとしては珍しい男性の対魔忍であり、ゆきかぜとは恋仲だがキスから先はまだ未経験というシャイボーイ。
ひたむきな性格で、実力で自身の上をいっているゆきかぜと凛子に追いつこうと努力するというエロゲー主人公らしからぬ良い子。
だが、よく考えてみればその「良い子っぷり」こそが寝取られものエロゲーの主人公の証であると言えるのが悲しい。
とある対魔忍ソシャゲでは "寝取られ対魔忍" と呼ばれていた。
水城ゆきかぜ
本作のメインヒロイン。
"雷撃の対魔忍" や "日焼け貧乳" の異名を持つ対魔忍で、達郎とは恋仲だがキスから先はまだ未経験という(恋愛面では)シャイガール。
５年前の任務中に行方不明になった母親を見つけ出すため、対魔忍の間で "纏の任務" と呼ばれる潜入捜査に志願、娼婦を装いヨミハラへと赴く。
秋山凛子
若手ながらも優れた実力を持つ対魔忍。
"斬鬼の対魔忍" や "乳デカクソ女" と呼ばれる本作のサブヒロインで、達郎の実の姉・ゆきかぜの先輩。
放っておくと暴走しがちなゆきかぜをフォローすべく "纏の任務" に志願し、娼婦を装ってヨミハラに潜入する。
対魔忍シリーズに初めて触れる人にもオススメ
対魔忍シリーズ入門編とも言うべき作品『対魔忍ユキカゼ』いかがでしたか？
「寝取られ」「ハードなHシーン」を除けば他作品と同じく対魔忍的要素が詰まっているので「対魔忍シリーズ初挑戦」という人や「少しづつ慣れていきたい」という人にオススメの作品です。
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